道具と技法
オリジナルの道具
「ヤーンパイラー」(国内製造)
ラグマッテの手作り絨毯の主役となる専用の道具。
専用の布に押し当て、ハンドルを回すだけで、毛糸をループ状に植え込むことができます。
海外発祥の道具を、より使いやすく、完成度高く、ラグマッテオリジナルに一新。
日本国内で設計・製造、技術者が1台1台手作業で組み立てています。目の届くところでの製造のため、不具合時などの対応も迅速かつ安全に対応できるため、安心してご使用いただけます。
自宅でも扱いやすい道具類
「ヤーンパイラー」「布を張るフレーム一式」「1丁のハサミ」、この3種のみで制作できます。全て手作業。電動はありません。ご自宅の一般的なテーブルとイスで作業していただけるサイズ感です。
技法「わなざし」
「職人」と「趣味」のいいところを
直感的に扱える手軽な道具とシンプルな技法は、「趣味」として多くの方にお楽しみいただけます。
しかしながら、完成する作品は「職人」レベルの完成度と実用性を兼ね備えています。
ラグマッテの「ヤーンパイラー」を使用した技術を、独自に「わなざし」と名付けました。
「わな」=輪奈…ひもなどを輪状にしたもの。ループパイル。
「ざし」=刺し…ヤーンパイラーが毛糸を刺しこむように押し出すさま。
失敗と材料の無駄が少ない
わなざしは「やり直し」が容易な技法です。そのため失敗作として材料を捨てることはほぼありません。
また、作業中のゴミも電動の絨毯制作方法より大変少なく抑えられます。
その他の手工芸と比較しても、ゴミの量は決して多くはありません。
制作過程
1. 毛糸を植え込む
「ヤーンパイラー」を使い、専用の布に毛糸をループ状に植え込みます。ループの長さは3段階に簡単に変更できます。
2. 表面の毛糸をカットする
ループをカットし、表面に複雑な凹凸を作ります。細かな凹凸は、完全手作業だからできる「わなざし」の特徴。切り落とす毛糸の量も最小限に抑えられるので、廃棄糸が少なく済みます。
3. 裏面をコーティングする
裏面は大手メーカーと同じ絨毯用ラテックスでコーティング。乾燥時のにおいも少なく、屋内での使用も安心です。耐水性でワンシーズンに1度くらいの手洗いが可能です。
日本の新しい手芸として
手作り絨毯教室ラグマッテは、日本から消滅しつつあった海外発祥の技法を、様々な困難を経て、日本オリジナルの「わなざし」として新たなスタートを切るところまでたどり着くことができました。
今後も一層身近に「わなざし」を楽しんでいただくため、玄関マットやチェアマットなどの小物絨毯製品から、絨毯アクセサリー・絨毯壁飾り・絨毯フォトフレームのような新しい絨毯の形を提案するものなど、積極的な製品・技術開発をおこなっていきます。
日本ならではの質の高い道具と、細やかな手仕事を大切に…